西遊学記

留学あれこれ

ヨルダンに行く回

ヨルダンの首都アンマンで1か月アラビア語を学ぶぞ~!と思い立ったものの、ネットの海をトロール網漁しても掛からない掛からない、アンマン語学留学情報!

1学年上の先輩にメールして得た語学学校と滞在先情報、ヨルダン駐在妻のみなさんのブログ、Twitterヨルダン界隈(?)パトロールで得たアンマン所感だけを頼りに女子学生単身語学留学!というドキドキワクワク☆ドキュメンタリーです。

 

今回はヨルダンに着くまでをご紹介したいと思いますが、主がそもそもイギリスで院生をやっているのでスタート地点が日本じゃないのだけ大目に見てください。

 

 

ドキドキ出国

荷造りをし地元からヒースロー空港直通のバスを使う予定だったのでバス停でワクワクで待っていたところ、第一の難関、ホリデーと鉄道ストライキによる渋滞で乗る予定のバスが一時間ほど遅れて到着することに。余裕を持って予定組んでてマジで良かったな…と前日の自分に感謝していたところ、語学学校から連絡が入ります。

 

「Eid al-Adha(犠牲祭)*1のホリデーに入るのでコースの開始が1週間遅れることになります。スケジュールは明後日送ります。」

 

ハ!?!??????!???????!?!?!???

 

ラマダーン月の期間が宗教家の新月観測で決まる*2から多少流動的なんだろうけれども、けれども!留学期間の希望を聞いた時に「ホリデー入りそうだから避けたほうがいいかも」みたいな提案をなぜ頂けなかったのか…?航空券やアパート契約期間もあるので出発時期を変えたりはしませんでしたが、なぜ…?これが異文化交流ということ…?と釈然としない気持ちを抱えつつも、年に1度のホリデーなんてラッキー!1週間観光したり生活基盤整えるぞ!と乙女ゲームのヒロイン並みの切り替えの早さを発揮して、アラビア語勉強合宿から観光も楽しむ語学留学へと旅の目的を変えてヨルダンに向かうこととなりました。

 

宇宙ネコになったり乙女ゲームヒロインになったりしている間に遅れて到着したバスに乗り込んでからは終点のHeathrow Central Bus Stationまで昼寝をしていればつきます。

 

今回使用したトルコ航空はターミナル2発でした。事前に入れたトルコ航空のアプリでセルフチェックインを済ませても結局荷物を預ける列に1時間ほど並ぶことになり、ここでも早めの行動の大切さを痛感しました。保安検査場を通過してからはゲートがわかるまで1時間半ほど免税店を冷やかしたりTwitterをパトロールしていました。フリーWi-Fi大好き。

 

そんなこんなでゲートを抜けいよいよ飛行機に搭乗!22時過ぎ発だったので寝るまで音楽でも聴こうかな…♪と思っていたのにまったくイヤホンジャックが見つからないというトラップ。しかも私一人ではなく視界に入る限り乗客全員がこのトラップに嵌まっていたのでイヤホンジャックがそもそもなかった可能性があります。iPodとかwalkmanってこういう時に必要なんですね…

イヤホン片手に格闘しているうちに、機内前方に機内食を配り始める気配が…!

機内食が美味しい、パンが温かい、という情報を得ていたため期待をしていたのですが、本当にパンが温かい!トングから受け取ったときに思わず感動しました。

トルコ航空機内食。Snackと書いてあった割に一食分のボリューム。

メインは野菜を選択。小鉢に入っているカレー味のフムス?豆カレーのペースト?がかなりポイント高かったです。カレー味って間違えようがないもんな。ちなみに青いラベルのパッケージに入っているのは飲料水です。独特な容器ですがおちょこだと思ってグイグイいきましょう。

 

21世紀の苦行 9時間No Wi-Fiトランジット

機内食を堪能し仮眠をとれば朝の4時頃にイスタンブール空港に到着です。しかしここからが正念場。イスタンブール空港では無料Wi-Fiが1時間しか使えないのです*3。そこかしこでWi-Fiが拾える日本で育ったMZ世代にはなかなか厳しいものがあります。なにせスタバですら無料Wi-Fiがない。免税店を冷やかして時間を潰すことにも限界があるので、私のように次の便まで10時間近くある場合には、本を持ってきたり事前にポッドキャストや映画をダウンロードして置くとあまり退屈せずに過ごせると思います。

ちなみに無料Wi-Fiへの接続自体は、そこかしこにあるWi-Fiと看板を掲げた機械にパスポートをスキャンしてWi-Fi接続用パスワードを発行してもらい、それをスマホ等で入力すれば簡単にできます。

 

ちなみに世知辛いのはWi-Fi事情だけではありません。飲食物がどれも空港特有の値段設定であることを差し引いても高く設定されているので腹は膨れど懐は痛みます。筆者はスタバでアイスソイラテを買いましたがトールサイズで1000円弱してレシートを2度見しました。軽食類も、例えばバゲットサンドやサラダが1500~2000円だったので事前に持ち込んでおく方が無難だと思いました。

私もリンゴを持ち込みましたがそれだけでは満足できず、フードコート内の大抵のお店でお手頃価格で売られている「Simit(シミット)」を食べてみたところこれが個人的にかなり好きな味だったのでシェアしたいと思います。

違うお店のシミットは似ているようで味や形が微妙に異なる。

早朝ご飯&ブランチの時に違う店舗から1つずつ購入しましたが、微妙な違いはあれど基本的には、ゴマと弾力がマシマシになったセサミベーグルのような感じです。ゴマの香ばしさと共に、チーズのような味もしてかなり美味しかったです。

 

イスタンブール

ようやく10時間に及ぶ乗り継ぎが終わり、アンマンへの飛行機に乗り込みます。

ロイヤル・ヨルダン航空で行きました。機体は国内線で見かけるような一般的なエアバスだったのですが、ここでも機内食に感動しました。なんなら上記のトルコ航空の上を行く仕上がりでした。

ロイヤル・ヨルダン航空機内食。今回のメインはチキン。

メインのチキン(料理名がサッパリ)が全くパサついておらず、しっとりぷりぷりでそれにまず驚きです。味付けはカレーっぽい味でこちらも絶対に失敗しないやつ。特にすごいと思ったのが左上のデザートです。スポンジケーキに数ミリのクリームとカルダモンらしきパウダーが乗っているだけなのですが、これが絶品。スポンジケーキがとってもしっとりしていて、クリームも甘すぎずカルダモンも主張しすぎずという、シェフを呼びたくなる完璧な美味しさでした。機内食のためにロイヤル・ヨルダン航空を今後も利用しようと決意したほどです。

 

アンマンについてから空港を出るまで

イスタンブールから2時間もすればアンマンに到着。

パスポートコントロールでは国籍、目的(今回は語学学習)、滞在先の住所などを聞かれただけでサクサク終わりました。書類とかもパスポート以外何も見せずに終わったので拍子抜けしたほどです。日本のパスポートは強くてありがたいですね。

その後は荷物を受け取って、ヨルダンディナールへの換金を済ませ、SIMカードを買いました。もちろんアンマン市内にも換金所はありますが、SIMカードを買う時や空港を出てからのタクシー等でも現金があったほうが便利ですし、レートには目をつぶって空港で換金するのが一番現実的ではないかと思います。

預け荷物受け取りの場所を抜けると3社くらいSIMの会社が並んでいるので、それぞれ好きな会社のSIMを買うのが良いと思います。私はOrangeがヨルダン内で1番カバー範囲が広い*4とのことだったのでOrangeを選びました。20GBで15JOD(約3000円*5)か60GBで30JOD(約6000円*6)の2択でした。他の会社は見てませんがZain、Umniahという会社がメジャーなようです。SIMカード購入後にカウンターの店員さんがSIM交換もしてくれました。変更前のSIMが欲しいようであれば一声かけると新しい電話番号等と合わせて手渡してくれます。

 

私は語学学校の方が迎えに来てくださったので、タクシーは拾いませんでした。語学留学で来る場合は色んな学校が空港からの送迎もしていますし、空港から市内へのバスも出ているのでお好きなほうを選択すればよいと思います。

 

懐かしい顔と再会。イスタンブール空港にて。



*1:詳しくはイード・アル=アドハー - Wikipedia

*2:参照ラマダーン - Wikipedia

*3:無料期間を過ぎたら購入することもできます。

*4:参照Buying a Sim Card for Jordan in 2023 - Traveltomtom.net

*5:2023年6月下旬の為替レート

*6:Ibid.